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2023年12月31日日曜日

追悼 榛葉達也②

 2022年
1月2日 吉原工業の初稽古に誘われ参加




2月18日
東部高体連の山田先生から
一通のLINEが入る

山「連絡行きましたか」
矢「何が?」
山「電話できますか?
榛葉君のことです」

一瞬 
高校指導者あるあるの体罰か?
榛葉あるあるの酒の不祥事か?
まさか女性関係か?
といろんなことが脳裏に浮かびながら
山田先生に電話

そこでは想像もつかない
過酷なお知らせがあった

電話で声を震わせながら山田先生から
榛葉が体調の不調が続き
病院で検診したところ
ステージ4の胃がんで
余命宣告された
と告げられる

山田先生との電話のあと
榛葉に連絡し
詳細を聞く

「お前の酒の飲み方が悪いから
こんなになったんだ!」と
なじるオレ

「みんな慰めて優しい言葉を掛けてくれるのに
矢口さんだけですよ 説教するのは」と
苦笑する榛葉

とにかく前向きに
完治を目指し頑張ろう!と
電話を切る

その後数か月経ち
彼の周りからは
あまり良い情報を聞かない(体調面)
胃がんでありながら
お酒も続いているらしい

4月に入り
富士の仲間から
榛葉との懇親会に誘われるが
気が乗らないので断る

4月26日榛葉からLINE
4月29日の吉原工業合宿の夜稽古の案内と
懇親会の誘い
「心理的に嫌だ」と
断るも是非ということなので
「再考します」とその日は
答えて
後日 参加の連絡を入れる

4月29日 吉原工業夜稽古



やはり俺の表情は硬い(苦笑)


4月30日懇親会

富士の親しい若手と
高体連の先生が集う



2次会まで参加し
電車があるからと退席

楽しかったが これで良かったんだろうか?と
色々考えさせられる一夜だった

5月4日インハイ東部予選

休職中であるため
監督席には着かないが
生徒たちに熱く指導する姿があった


9月10日高校東部大会

がんと闘う高校教師を追う
TVカメラが密着する


11月6日 東部新人戦

この日もカメラは密着
TVスターとはやし立てられる





2023年
5月13日インハイ東部予選
愛娘と応援
抗がん剤治療の影響で髪の毛は抜けて
お腹が大きく膨らんでいる

状態は悪くなっているのが目に見えて
分かるようになった


9月9日高校東部大会

高体連 山田先生の計らいで
開会式後に榛葉講演会が開催される

控室で写真の際は笑顔も見せるが
かなりつらそうな状態だった

私のわずかな希望も
叶わないだろうと悟った


その後は 連絡するのをためらった
残されたわずかな時間・一瞬も
俺が奪うのは
良くないからと思ったからだ

11月17日
夜 稽古から帰宅後
濱西先生から榛葉の訃報の連絡があった

覚悟はしていたので
来たかと納得するしかない

11月24日 榛葉達也通夜
大勢の参列者が彼とのお別れに駆け付けた
富士の中村さん(アキト)と
彼の思い出話は笑える話ばかりで
不謹慎だったかな?

アキトから2022年4月の激励会は
矢口参加は榛葉の強いリクエストが
あったと聞き
あの日は行ってよかったんだと
自分を納得させた


遺影は彼らしい写真がチョイスされていた
遺体は生前の彼からは想像できない姿でしたが
だからこそ 彼は必死で
戦ったんだとわかる

榛葉 お疲れ様でした
安らかに眠ってください

12月1日に東部有志稽古会(仮称)が
開催されました
当初 予定していた会場が使用不可となり
急遽 吉原工業剣道場で開催されました

彼とも所縁ある人も含め30名近く
の人が集まりました

何か 呼ばれたのかな?(笑)




























追悼 榛葉達也①

2023年11月17日
剣友 榛葉達也さんが
32歳の若さで
逝去されました

「今度 吉原工業に筑波を出た子が赴任して来るらしいよ」
約10年前 静岡東部でそんな噂(情報)が
広まっていました

筑波大を出た剣道指導者ということで
勝手にイカツイ がっちりした大男を
想像していました

当時私は そんなに高体連の審判などで
駆り出されることも無く
高校の東部地区大会を観戦するまで
彼を見ることはありませんでしたが

実際 見た彼はイメージとは違い
中性的な瘦せ男で
縁も所縁もない土地に赴任して
何か居心地の悪そうな
暗い感じの青年でした

2014年
御前崎の三地区大会で
チームメートで試合に出場で
強化稽古と試合で接点ができ

2015年
東部大会では
富士地区の選手として出場し
活躍しました


東部地区の活躍で
三地区大会に選ばれ
また同じチームメートとして
大会に出場








2016年
1月の羽賀杯

9月の東部大会



三度 三地区大会でチームメートに

この年は息子が高校生になり
試合以外でも頻繁に会うようになる

彼が指導する
吉原工業は東部を代表する
強豪校として君臨

彼とは指導法などの話なども
聞かせてもらった

2017年

9月16日 高校東部大会


9月17日東部大会(一般)
指導者と
試合者の2つの顔と姿勢を
生徒に見せる

団体戦は富士と三島の決勝となり
富士が優勝する


これを機に
頭皮のいじりが始まる(笑)



11月19日
息子の韮山高校の男子と
吉原工業に出稽古に行く

彼の指導法を直に見て 
子どもに体験させたいと
依頼したところ
石垣杯の直前にもかかわらず
快諾してくれた

メニューはどうします?
と聞かれたので
普段通りでとお願い

面を着ける前の
下半身の強化練習は見ていても
きついのがわかる

基本の基本の強化の大切さを
教わる

試合練習も
何試合かこなし惨敗するが
試合結果以外に収穫が
ある出稽古だった



翌日 韮高生は強度の筋肉痛で
歩行困難になりました

2018年

9月15日高校東部大会

9月23日 東部大会(一般)

11月23日 石垣杯


2019年
1月20日 羽賀杯


この年は5月に私自身が
ひじの手術もあり
審判の依頼を受けることも無く
あまり接点はなし

そして2020年は
コロナの影響で
全ての行事が無くなった

2021年
いまだコロナ禍ではあるが
少しずつ活動再開し始める

5月4日 インハイ東部予選
この日彼とはある約束があり
昼間の試合は何としてでも勝て!と
厳命する

惜しくも優勝を逃し
約束の席は反省会となる

一年以上 外に呑みに行くことも無く
お互いにフラストレーションは溜まっていた
 
皆で飲みながら剣道談義をする
当たり前の日常を
失っていたこともあり

嬉しさと楽しさに満ちた
夜だった


5月5日インハイ東部予選二日目


11月7日 高校新人戦一日目


11月14日 高校新人戦二日目
男子団体戦で吉原工業が
優勝を果たす



せっかくだからマスクは外せと促す



2021年コロナ禍ではあるが
彼は公私ともに順調だった

そして2022年を迎える

続く